鬼滅の刃

独特の画風で描かれる少年アクション漫画です。漫画の絵柄や、描写に華やかさはあまりありません。物語序盤の展開も、悲劇的ではあるものの、やや淡々としており地味にも思えます。ですが、登場人物の心情がとても丁寧に描かれており、少年漫画というよりも伝奇を読んでいるかのようなワクワク感があります。

セリフ運びも作者の特徴があり、とても独特です。真剣な場面なのに、主人公の必死な台詞が面白くてつい笑ってしまうのです。特に、重症を負ってつらい時に「長男だから耐えられる。次男だったらダメだった!」という独白を叫ぶ主人公はシリアスだというのに微笑ましく思ってしまいました。

主人公の仲間もそれぞれ重い過去を背負っているというのに、それを感じさせないコミカルな性格をしており、とても読みやすいです。それは敵側の鬼たちも同様です。超人的な力を持つのに、どこか人間的弱さを抱えているのが、興味深いです。笑えて、ハラハラして、そして時々胸が苦しくなるほど切なくなる、不思議な漫画です。

EIGHTH(エイス)

河内和泉先生の作品です。前の作品「機工魔術士-enchanter-」からずっとファンで読み続けています。先生の作品はギャグありお色気あり前向き発言ありその分野の詳細な説明ありで、ついつい読みいってしまいます。

キャラがみんな魅力的すぎる!普段はおっぱい大好き(おしりも)な主人公(ナオヤ)がエイスという研究所の警備をする中で、成長していく様子を描いています。ナオヤ自体もゆるゆるしているようですが、とても芯の通った一生懸命で素直で真面目なヘタレで、みているとつい応援したくなっちゃうんです。他の子たちも賢くて優しくて強い子ばかりです。

ちなみにこの作品の中に天王寺りお先生(8歳です!)という天才の先生がいますが、先生の専攻はipsで、りおが作中でipsについて説明してくれるのですがそれがまた、わかりやすい!休学中の女子高生ヒカル(パパがお医者様で再生医療のためEIGHTHに勤務)がインフルエンザについて説明しますが、これもわかりやすい!とても勉強になる漫画です。

絵もきれい!アクションもありますが絵が丁寧で感心しちゃいます。仕事に煮詰まったときによく読んで、前向きな気持ちをもらっています。キャラがいう言葉に非常に共感してしまうのです。

セルシア(時間を早送りできる能力を持つ女の子)が、いろんな人から助けてもらっていたことを自覚し、自分で何もしていなかったことに気づき、前を向いたときの「私をずっと助けてくれた人がいたのに、私は逃げてめちゃくちゃにしたんだ。つなげなくては。次はきっと、私の番。」これ大好きです!

好きなキャラはヒカルとメルクーリオ(エンチャンター)、カコたん(エンチャンター)ですが。おおげさですが、この人の本は私のバイブルです。(笑)おすすめ⇒姉はヤンママ授乳中in熱海/エンガワ卓とチンジャオ娘のエロ漫画

ケンガンアシュラ

企業間のトラブルや利権を互いの代表闘技者による戦いで決める裏の格闘技である拳願試合を描いている「ケンガンアシュラ」ですが、拳願試合を取り仕切る次期会長を決める拳願絶命トーナメントがとうとう決勝戦となりました。対戦カードは主人公である十鬼蛇王馬と怪腕流の黒木玄斎となりました。

主人公の十鬼蛇王馬は、かつての力を取り戻したり奥義を思い出したりと割りと主人公ムーブをしていますが、より注目したいのは対戦相手の黒木玄斎です。彼の使う怪腕流とは言ってしまえば空手の一種です。特徴として「魔槍」の異名を持つ岩をも砕く抜き手や相手の動きを予測しての攻撃などがありますが、他のトーナメント出場者が異常な軟体体質だったり片手でオリンピック金メダルクラスの重量を持ち上げたり、謎の武術を使ったりするなかで、ある意味でごく普通の達人で、キャラが弱いと言えます。こういうキャラはライバルや他の優勝候補を引き立たせる結果になりがちなのですが、この漫画では見事に決勝戦まで勝ち上がりました。しかもその対戦相手は、王馬に異常な執着心を見せる桐生刹那や、トーナメント開始時での拳願試合のトップである加納アギトといったいかにも決勝戦まで残りそうなキャラに勝利しているのです。

何より凄いのは、それなりに苦戦したり損傷しているものの、そのほとんどが想定の範囲内であるということです。こういった、長い経験と修行によって強い年輩のキャラがこれだけ大きく取り扱われるのは、天才や化物が多くでる最近の漫画では逆に珍しいです。こうして迎えた決勝ですが、王馬は勝つために身体能力を向上させる「憑神」と二虎流を同時に使うことで黒木をパワーで上回ろうとします。それでも圧倒する黒木ですが、現在まさに最後の衝突により勝敗が決した所で、まだどちらが勝ったのか分かっていません。近々アニメ化をするといってるのにもうすぐ最終回なのですが、どのように終結するのか気になります。PRサイト:イジメはママに制裁を

犬鷲桃はゆるがない

小嶋ララ子さん著「犬鷲桃はゆるがない」は、度の過ぎた兄弟愛とそれを引っ掻き回す謎の少年を描いた少女漫画です。

この漫画の面白いところは、あらゆる設定や描写が飛び抜けて現実離れしているところです。まず主人公の犬鷲桃は2人の兄を慕いすぎて離れたくないあまり、海外での訓練で培ってきた密偵力・奇襲力を生かし、物騒な武器を持って兄に近づく女子たちを片っ端から攻撃していくという過激な生き方をしているところが、少女漫画の主人公として大きく枠を外れていると感じます。兄たちも同様、妹の桃への溺愛っぷりと妄執っぷりが常軌を逸していて、可愛らしい絵とは裏腹に各キャラクターの内面がどろどろとしていて過激なところが目立ちます。

最初はこのはちゃめちゃとも言える設定についていけない部分もありましたが、読み進めていくうちにその世界観にすんなり入り込んでしまっていました。そんな歪んだ兄弟愛が、突然現れた、へらへらとした謎の男子に引っ掻き回され、兄妹ともども翻弄される様子が笑いを誘います。「こんなめちゃくちゃな漫画、見たことない!」というところが、この漫画最大の魅力です。おすすめ⇒事故物件×留学生~四畳半の不可思議な情事~

登下校漫画「ちおちゃんの通学路」

世の中にはいわゆる学園ものと呼ばれる作品は無数にありますが、本作「ちおちゃんの通学路」は、その名の通り、登下校に焦点を絞って展開されるコメディ作品です。登下校となると、結局家から学校に行くか、はたまた学校から家に帰るかという二択になるわけで、すぐにネタが尽きてしまうとも思われがちですが本作は違います。

のっけから人の家の「屋根」を通学路としてチョイスできる頭の柔らかさと超身体能力を誇る女子高校生、ちおちゃんが主人公ということもあり、とにかく無数の展開が発動していき、思いもよらぬ展開から怒涛のラストへとなだれ込んでいくことになります。その勢いは優れたギャグ漫画の中にあっても特筆するべきものがあり、特に暴走族の山崎さん(実はいい人)を撃退したくだりや、自力でビルの壁面にへばりついて屋上にまで到達した時は、まさに衝撃を感じたほどです。

結構な美少女ですがメガネを外すと顔が異様に「薄く」なってしまうちおちゃんのキャラ付けなど、興味深い点は無数にあり、読む人を飽きさせることがありません。PRサイト:美人面犬の飼い方